支部について

支部長挨拶

支部活動と私たちの目標

日本地すべり学会九州支部の第4代支部長に任命されました琉球大学の中村真也です。これまでの支部長である、玉田先生、宜保先生、福田先生と支部幹事のみなさまによって形作られてきた九州支部のよさを継承しつつ、目標の再確認や新しいアイデアの活用により、さらによくできるところにはしっかり手を入れていきたいと考えています。

学会の社会的役割は、当該分野の研究の発展と進歩を促進することであり、これを「学術コミュニティの形成と交流支援」、「学術情報の提供とそれへのアクセス支援」および「研究の質向上と倫理的な研究実践の支援」を柱として実現しようとしています。さらに、研究成果や専門知識をもとにした政策立案への関与や公衆啓発と情報発信といった役割がさらに期待されているはずです。これらに関して支部で何ができるのか、また、支部会員のみなさまが何を求めているのか、情報を得つつ考え、学会本体に委ねて良いことを仕分け、支部で実施する意義が大きいことにまずは力を入れていきたいと考えます。

学会にはそういった社会的役割があると考えていますが、先日の支部幹事会でアウトリーチ活動について検討していると、私たち学会が目標とすべきことは何なのか再確認する方向に議論は進みました。学会の社会的役割は認識していましたが、目標については実はしっかり考えたことがなかったというのが正直なところでした。しかし、すこし話してみると比較的早く考えは定まり、「地すべり学会の社会的役割を通して、土砂災害によって失われる市民の犠牲がゼロの社会にすること」が目標だと思いました。

土砂移動現象をすべて止めることはできませんが、研究や技術に基づいてその現象から命を守る工夫はいろいろできるはずです。みなさまと話し合ってもうすこし解像度を上げた表現にしていく必要がありますが、当面はこの目標を柱にして支部活動を点検してみたいと思います。

支部活動は、みなさまのご支援やご協力なしには成り立ちません。みなさまの熱意と知識を結集し、実質的で効果的な支部活動とし、みなさまに喜びと誇りをもたらすことができるように努めてまいります。

今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2023年7月

琉球大学 農学部 地域農業工学科 教授

九州支部長 中村 真也

Branch organization

支部役員

支部長中村 真也琉球大学農学部・教授
副支部長香月 裕宣㈱ジオテック技術士事務所・代表取締役社長
本田 信孝㈱日本地下技術・専務取締役
監事吉沢 光三㈱清光研究所・代表取締役
中山 義章㈱親和テクノ・技術部部長

代議員(九州支部)

高木 辰治㈱アールデ・技術顧問
田口 修日本地研㈱・代表取締役社長
我那覇 忠男㈱ホープ設計・取締役副社長
上妻 良昌川﨑技術開発㈱・代表取締役社長
近藤 剛史国土防災技術㈱九州支社・熊本支店・支社長
肥山 浩樹鹿児島大学農学部農林環境科学科・准教授
藤澤 正浩明大工業㈱・代表取締役